この回のふりかえり
この回のねらい
2026年コースの第2回。AIを使った資料づくりを題材に、参加者それぞれの専門と使い方を持ち寄って進めました。
前回の振り返りから
- 知識は実践しないと自分のものにならない
- 仕事の上流と下流に価値が残る — 方針を決めるところと、現場の一次情報に触れるところ
- 8割まではAI、最後の2割は人
- 会社が認めていなくても実際には使われているという現実
- 前提となる情報を育てることが効く(「秘伝のタレ」を育てるという言い方が出ました)
参加者の専門と使い方
同じ「AIを使う」でも、立ち位置によって使い方が違うことが見えました。
- 広告運用 — キーワードや広告文の作成、レポートの分析
- 建築設計 — 業界をまたぐ提案に使い、50点を60点に底上げする役割として
- プロジェクト管理 — 対人のやりとりが強みなので、AIとの接点を探している段階
- システム開発 — 不具合を追うところが中心
- 導入支援 — 現場の環境を整え、使い方を伝えることが仕事の8〜9割
プレゼンを要素に分解するワーク
全員で「プレゼンとは何の要素からできているか」を分解しました。
| 何を | 伝える内容 | 合意したい結論・課題感・なぜ解決したいのか・次の行動・優先順位 |
|---|---|---|
| 誰に | 聴衆 | 誰に伝えるか・何に関心があるか・周辺の人間関係(根回し) |
| どう | 形式 | 口頭か画面共有か・一人かチームか・持ち時間 |
| ほか | 目的(伝える/聞き出す/議論する)・数字とグラフ・完成イメージ・時間軸 |
プレゼンの土台にある考え方
- 経営や事業運営の本質は、決めることと実行すること
- 主張と根拠を3階層で組む(ピラミッド型の構成)
- 問いを立てて、その答えとして主張する
- 納得は数字から生まれる
- 決めごとは顧客・組織・社会それぞれの価値に資するものに
現場での導入の難しさ
導入支援をしている参加者から、率直な課題が共有されました。
- 現場のやる気は高いが「どう使えば効果が出るか」は試行錯誤中
- 成果の指標が見えにくく、上層部に説明しづらい
- 「AIを使っても、実はビジネスとして変わっていないのではないか」という問い(生産性の罠)
この回の気づき
- 広告運用では「専門知識」より「ビジネスの理解」が重要になってきた — 顧客をどれだけ具体的に分かっているか。AIは案を出せるが、選ぶ力は人にいる
- 仕事の真ん中の部分をAIが担う — 上流と下流を人が押さえ、真ん中を任せてなめらかにつなぐ感覚
- 周辺の課題から入る仕事はAIと相性が良い — 専門家との橋渡し(翻訳)に使える
- 資料づくりも協働 — 調べる・構造にする・物語にする・形にする、それぞれで使える。最後の「人を動かす」ところは人の役割
出てきた言葉
一人でAIを使って事業を回す人/前提の情報を育てる/全員がAIを使える時代の、方向づけの力
この記録は当日の内容をまとめたものです。参加された方のお名前・ご所属は掲載していません。