この回のふりかえり
この回のねらい
第2回は、第1回で決めた「黙読14分+アウトプット15分」の形で進めました。読んだのは、第2章「プロダクトではなくプログレス」です。第1章で見えてきた「顧客は何を雇っているのか」という問いを、「文脈(コンテキスト)」と「進歩(プログレス)」という言葉で掘り下げる章にあたります。
今回は、3セットの予定を2セットに絞りました。アウトプットの時間をしっかり取るためです。1セット目は章の前半、2セット目は章の後半を読み、それぞれの気づきを共有しました。
話し合ったこと
- ジョブ理論は、「ニーズ」や年齢・所得などの属性だけでは見えない、顧客が置かれた状況(文脈)で顧客を捉えようとする。同じ人でも、状況が違えば雇うものが変わる
- 「コップに半分の水」の例え話。二日酔いの人、花を活けたい人、お酒が飲みたい人では、同じコップが違うものに見える。文脈は無限に分解できるので、因果関係のメカニズムを導ける変数を選ぶことが大切ではないか
- 数字ではなくストーリーから顧客のジョブを見極める。顧客の日常を一本の映画のように思い描く問いを立てる
- 競合は同じ業界の中にいるとは限らない。ネットフリックスの競合は、ワインやビデオゲームかもしれない。時間や目的を奪い合う相手まで広げて見る
- 身近な事例: 若者が求めたのは「メッセージを送ること」ではなく「隠れて送ること」だったスナップチャット。子供に動画を見せる親が求める「15〜30分の自分の時間」。観光客ではなく現地の住人のように過ごしたいというエアビーアンドビー。場所で区切られていた消臭剤に「布」という切り口を持ち込んだファブリーズ
- ジョブ理論は、既存の市場を切り分けるのではなく、まだ誰も気づいていない市場をつくるためのレンズではないか、という見方
- 「進歩」という言葉が分かりにくい、という率直な疑問も出ました。「達成したいこと」「解決したいこと」と何が違うのか。日本語の「進歩」と英語の progress の違いも話題になりました
- 「成功事例から学べない」のは、文脈を知らずに上辺だけを真似するから。過去の成功体験にとらわれると、環境が変わったときに対応できない
ふりかえりインフォグラフィック

持ち帰れる考え方
1人で読んでも、本の言葉が分かりにくくても、他の人の連想を聞くと、自分の知識と結びつく。顧客体験の「真実の瞬間」、ファイブフォース、市場の創造……別々に学んだものが、抽象度を上げるとつながる。それが対話読書会の面白さだ、という気づきを皆で確認しました。
次回予定
第3回は10月27日(火)です。第3章「埋もれているジョブ」から読み進めます。
この記録は当日の内容をまとめたものです。参加された方のお名前・ご所属は掲載していません。